歯がグラグラになって揺れてからの依頼は、結構あるんですか??

あります、あります。
「歯がグラグラだから診てほしい」というお申し込みも、結構多いです。
ご家族様もご自身の親の歯はなかなか見ませんよね。
「痛い」と言われて初めて親御さんのお口の見て「こんなに揺れているんだ(汗)」と初めて気付くケースが実は多いんです。
誤嚥するリスクもありますので、まずは無料歯科検診で呼んでください。
時間があれば、そのまま治療に移行することも可能ですので。

歯が揺れている~歯周病の治療

「歯がグラグラしている」
「歯ぐきから出血している」
「口がくさい」

歯周病は以前、歯槽膿漏と呼ばれていました。
歯を失う原因の1位は昔は虫歯でしたが、実は歯周病です。
歯を失わためには、定期的な受診が大事です。
歯周病のサインは、歯ぐきから血が出る、歯が揺れる、また独特のにおいもします。
歯を失えば、入れ歯などの治療、そしてずっとメンテナンスをすることとになります。
ご自身の歯を一本でも多く残すことは、ご本人にもご家族にもいいことなのです。

また、歯周病の本当の怖さは、その影響が口の中にとどまらないことをご存知でしょうか?

歯周病の本当の怖さは「全身に与える影響」です

歯周病で歯が抜けるメカニズムは、一体どんなことなのでしょうか?
歯周病菌の毒素が、歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」を溶かすため歯が抜けるのです。
また、歯周病菌は歯ぐきの毛細血管からも血液中に侵入し、身体全体に影響を与えます。

訪問歯科を受ける方に特に関係が深いのは、下記の2つです。

歯周病に関わる「怖いこと」(訪問歯科に関連が深いもの)

1誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

食べ物や唾液(だえき)が誤って気管から肺に入り炎症を起こすと「誤嚥性肺炎」になります。
「誤嚥性肺炎」は、日本の死因の第4位になっています。
※2017年から、肺炎とは別に「誤嚥性肺炎」という項目が追加されました。(下記画像参照)
出典:令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況

2認知症

歯を失い噛めなくなると、認知症のリスクが約2倍になるというデータがあります。
また、噛む刺激で脳の血流がよくなり(1回噛むことで脳に弁当に入っている醤油1つ分の血液が行く)、脳が活性化し、機能を回復させることが最近の研究で分かってきています。

他にも歯周病があることで、糖尿病、敗血症、心筋梗塞などの心疾患、脳梗塞などのリスクも高くなります。

歯周病治療の方法

「歯周病の治療って、実際に何するの?」
虫歯と違い、イメージしずらいのでは。
歯周病治療の具体的な治療の進め方をご案内いたします。

  1. 専用の器具で、プラーク(歯垢:しこう)を除去します。
  2. 歯ぐきの腫れが収まったら、水と超音波の振動で歯石を落とす「スケーラー」を用いて歯石取りを行います。
  3. 歯周病が改善したら、定期的ケアをして再発防止します。